ピロリ菌の検査・治療 城東区関目の内科・消化器内科・小児科 若松医院

〒536-0007
大阪市城東区成育5-8-15
06-6931-6123
WEB予約はこちら 内視鏡専門サイト
ヘッダー画像

ピロリ菌検査・除菌治療

ピロリ菌の検査・治療 城東区関目の内科・消化器内科・小児科 若松医院

ピロリ菌とは

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃に潜む細菌で、日本人の約2人に1人が感染していると言われています。さらに50歳以上の70%はピロリ菌を保有しているとも言われます。感染しているからといって、必ず病気を発症するというわけではありませんが、胃や十二指腸などのさまざまな病気の原因となります。

ピロリ菌が起こす病気・症状

ピロリ菌は胃に炎症を起こして「胃炎」と呼ばれる病気を引き起こしますが、長期間続くと慢性胃炎を起こします。胃炎になると、胃の痛みや不快感、消化不良、胃もたれ、胸やけなどの症状が見られます。胃炎が長期化すると胃の粘膜が薄くなる「萎縮性胃炎」を起こす他、胃がんになるリスクが高まることがわかっています。
胃腸の調子が悪いと感じて、胃腸薬を飲んでやり過ごす方もいらっしゃいますが、胃炎の原因をしっかり治療しないと重大な病気になることがあるため、長期間症状が続いている場合は、まずは検査して原因を突き止めることが大切です。

ピロリ菌の治療

ピロリ菌は、慢性胃炎や萎縮性胃炎、胃がんなどの他にも、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、過形成性ポリープなどの原因にもなります。しかしピロリ菌に感染している方でも、胃に潜むピロリ菌を除去(除菌)することでピロリ菌関連の病気のリスクを低下させる効果が期待できます。
除菌は飲み薬を使って治療します。基本的に胃酸を抑制する薬と抗生物質を併用するため一度に多くの薬を飲んでいただく必要があります。その理由は、ピロリ菌は細菌のため抗生物質が有効ですが、その働きを高めるために胃酸を抑制する必要があるからです。なお、抗生物質(特にペニシリン系)を飲んで湿疹などの副作用が出たことがある方は除菌できないことがあります。

当院でのピロリ菌除去治療の流れ

  1. 胃腸症状の問診・診察
    持病や現在服薬されている薬の内容の確認後、胃もたれや胸やけ、胃の痛みなど具体的な症状をお伺いし、ピロリ菌感染による影響が疑われる場合に検査をご提案します。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の経験がある方や胃炎がある方、再発を繰り返す方など除菌治療が保険適用になるかどうかも含めて治療方針を相談していきます。ピロリ菌検査を受けられる場合、食事の調整など前日に準備いただく必要があるため、次回の予約を取っていただきます。
  2. 内視鏡検査
    ピロリ菌除菌を保険診療で行うためには内視鏡(胃カメラ)で胃の検査を事前に行なうことが必要です。自覚症状がなく胃の調子が良くてもピロリ菌の影響で胃がんや胃潰瘍、ポリープなどの病気がすでにできている可能性があるためです。また検診でのバリウム検査で「胃炎」と指摘されても胃カメラで病状を確認する必要があります。
    胃カメラ後、血液検査や尿素呼気検査を行ってピロリ菌が存在するかを調べます。血液検査ではヘリコバクター・ピロリ抗体を測定し、尿素呼気検査では検査薬を飲む前後で容器に息を吹き込んで、呼気中の13C-二酸化炭素量を測定します。血液検査では採血時の「チクッ」とした痛みがありますが短時間で終わります。尿素呼気検査は検査に20分程度かかりますが苦痛はありません。
  3. ピロリ菌除菌治療
    除菌治療では、胃酸を抑える薬と抗生物質を1週間(7日間)継続して服用していただきます。朝食・夕食後の服用となりますが、朝7時に服用した場合は夜7時に服用するなど、12時間の間隔をあけて服用することが大切です。なお抗生物質にアレルギーがある場合には治療が受けられません。
  4. 内視鏡検査(治療結果の確認)
    除菌治療を受けた後、ピロリ菌が除菌できているかを確認するために再度ピロリ菌の検査(尿素呼気検査)を行います。その際、胃カメラは原則必要ありません。再検査は除菌後1カ月程度経過してから実施しますが、その間に胃の不調などがあれば、もちろん受診いただいて構いません。当院では80~90%の方が一度の治療で除菌に成功しますが、除菌治療がうまくいかなかった場合には、二次除菌治療としてお薬を変更して治療することを提案します。
  5. 費用について
    保険適用(3割負担)の場合、ピロリ菌検査に1500~2000円、除菌薬処方に2000円程度、また上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)に約5000円程度かかります。その他病気が疑われた場合に病理組織検査を行うことがありその場合数千円かかり、診察料やお薬代などを含めて15000円程度かかることもあります。

ピロリ菌の検査はこんな方にお勧め

ピロリ菌は胃や十二指腸の様々な病気や症状と関わるため、以下のような方に検査や治療をお勧めしています。

  • 胃もたれ、胸やけが続いている
  • 胃の調子が悪い
  • 長期間胃腸の不快感がある
  • 胃・十二指腸潰瘍が治ったり発症したりを繰り返す
  • 胃がんにならないか心配

若松医院では消化器病・内視鏡専門医、ヘリコバクター感染症認定医がご対応します。
ピロリ菌の除去治療や検査を希望される方は、ご予約を取ってからご来院ください。

監修者情報

ピロリ菌検査・除菌治療

若松医院 理事長 若松隆宏

日本ヘリコバクター学会 H.pylori感染症認定医、日本消化器内視鏡学会認定専門医・指導医、日本内科学会認定総合内科専門医など専門性を活かし、内視鏡検査から高血圧、風邪症状など患者の幅広い悩みに対応する医療機関を目指す。地域のかかりつけ医としてやさしいクリニックであり続けることを大切に日々患者と向き合っている。