生活習慣病
生活習慣病
生活習慣病とはその名前の通り、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が関係している病気の総称です。
好ましくない生活習慣を続けていると、生活習慣病になるリスクが高まることが知られており、過去には成人病とまとめられることもありましたが、年齢だけでなく日頃の習慣が発症リスクに深くかかわっていることから、生活習慣病としてまとめられるようになりました。
生活習慣病ははっきりと定められた範囲はありませんが、主に以下の病気が含まれます。
いずれも初期症状がほとんどないことが特徴で、ご自身でも気づかずそのまま放置されてしまっていることがよくあります。放っておくと、以下のように命に係わる病気につながることもあります。
生活習慣病の原因は、冒頭でもお伝えした通り日頃の好ましくない生活習慣の積み重ねです。
食事面では偏った栄養バランスや食べ過ぎにより、高血圧や脂質異常症、肥満の原因になります。
また運動不足の場合は、肥満になりやすいだけでなく、筋肉量が減り運動をすることがますます億劫になるという悪循環に陥りやすくなります。ほかにも睡眠不足など休養がしっかりとれない、喫煙や飲酒の習慣がある場合には生活習慣病になるリスクが高まります。
生活習慣病にはいくつもの病気が含まれるため、健康診断など総合的な検査結果から注意が必要な結果がみられた場合に、精密検査をしたり、生活習慣の改善を図りながら経過を見たりして診断していきます。
生活習慣病は、病気がかなり進行するまで自覚症状が無く日常生活に気になる症状が現れにくいことも特徴です。
症状がみられるほど進行した場合には、思ったように運動できない、食べられるものが限定されるなど生活習慣の改善にも一層時間と労力がかかります。
さらに、糖尿病が進行した場合は週2~3回程度定期的に通院して、透析治療を受けるなど生活の中で治療にかける時間が多くなり、日常生活を大きく変える必要があります。
そのため早期に発見して、少しずつ生活をコントロールすることができれば制限も少なく、健康寿命*を延ばすことにつながります。
* 健康寿命…健康上の理由で、日常生活が制限されることなく過ごせる寿命(期間)のことを指します。
元気な人でも、年齢を重ねると足腰が弱くなって介護が必要になることもあります。
健康寿命は男性で平均72.68歳、女性で平均75.38歳と報告されています(2022年版高齢社会白書,内閣府)。
生活習慣病の治療の基本は、食事と運動習慣の改善を中心に生活を見直して健康的な生活を続けていくことです。生活習慣病にまとめられるそれぞれの病気によって、細かな治療や生活で気をつけるべき点は異なりますが、基本を抑えることが大切です。
健康的な生活習慣のポイント
禁煙 | 禁煙 |
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運動 | 1日に30分以上または週に5時間以上の運動 |
節酒 | 節酒または禁酒 |
睡眠 | 5.5~7.4時間の睡眠 |
食事 | 果物、魚、牛乳をとる、朝食をとる、感触をしない |
体重 | BMI21~25の適正体重 |