胃カメラ
胃カメラ
「胃カメラ」と聞くだけで嫌な思いをされる方も多いと思います。以前の内視鏡(胃カメラ)は直径10㎜程度のものが主流でしたが、当院の内視鏡は直径5㎜程度の細い内視鏡を導入し、2万件以上の経験を積んだ内視鏡専門医による高水準の技術により楽な検査を可能にしています。また細い内視鏡検査の欠点は画質の劣りでしたが、近年の内視鏡装置の精度向上により高画質な検査が可能となりました。
内視鏡が細くなり、鼻から入れる胃カメラ検査が主流となっています。鼻からの内視鏡検査は、口から入れる内視鏡検査と異なり舌の根元に触れないので、吐き気(咽頭反射)がほとんどなく楽に検査を受けることができます(鼻腔が狭く鼻からの挿入が適さない方は当日口からの挿入に変更となります。また口からの挿入のご希望にももちろん対応いたします)。
胃の中を観察する際には、微細な病変を見逃さないように、胃の中を空気で膨らませる必要があります。詳細な見落とし、誤診のない検査のためには不可欠なことですが、少しお腹が張った感じになるのが欠点です。二酸化炭素(CO2)は体外への排出が空気よりも早く、当院ではこの二酸化炭素送気システムを使用することにより、検査後のお腹の不快感や張りを軽減させるようにしています。
細い内視鏡となっても、検査中の吐き気や検査に対する不安・恐怖感が十分にのぞかれるものではありません。当院では少量の鎮静剤(静脈麻酔)を用いながら内視鏡検査を行うことで、胃を十分に膨らませた際のおなかの膨満感や圧迫感を感じないように検査を受けていただくことが可能です(鎮静剤で副作用が起こることもありますので、十分に相談させていただいたうえでの使用となります)。
上部(胃)内視鏡検査でわかる疾患
上部内視鏡検査では以下のような疾患の診断・検査に有効です。
原則として、前日の食事制限は必要ありませんが、なるべく21時までに食事を済ませてください。当日の朝は食べないでいらしてください。水分は、水やスポーツ飲料など、色のついていないものならば問題ありません。服装は、なるべく楽な格好でお越しください。